やっと台風が過ぎ去った気分 (で ほろ酔い気分)
とにかく28日さえ過ぎれば。
この1週間はそういう1週間でした。
ひとつには、大学の工学研究院(世にいう工学部あるいは工学研究科)の中のプロジェクトの中間評価の日だったということです。3年前くらい、思うところがあって大風呂敷をひろげたものの、その後、なんとなく宙ぶらりんだったものが2つあって、それをなんとかかたちにしてきました。道路設計をキーワードに、長寿命、効率的維持管理、防災復旧能力、低環境負荷運用、地域密着連携の5つの観点での新展開をするグループ研究については、1枚のポスターをつくり、午後の間、展示してもらいました。8枚のスライドを並べてA1サイズのパネルにして、中央図書館で掲示してもらいました。このスライドがなかなか大変でした。ちなみにPDF版を以下にアップします。
同じ中間評価で、もう少し大きな「学際プロジェクト」というのもあって、こちらは学部長以下偉い先生たち、そして外部評価委員として東京大学の大和先生(今から18年前くらい、大和先生と僕は「東京の交通問題」という本のとりまとめを担当していました。その時以来です)の前で発表しました。こちらはPDF版でも1メガを超えるのでアップしません。
今回の発表では、都心地区、郊外地区、後背都市群において、土木工学、土木の計画系、そして建築の計画系で、どういうつながりをもって研究展開ができるかという話の準備状況の報告になりました。都心地区のケースとしては、水辺を考えると高潮の影響予測が重要だということ、水辺で橋梁が増えるとモニタリングが重要になること、それらが港湾都市の都心まちづくりと無縁ではないこと、横浜駅西口をケースとしていろんな提案を行ったこと、をお話ししました。郊外地区については、羽沢駅地区での提案を紹介しました。大学の貢献、農業や景観の重視をきちんと言いました。後背都市群の例としては、三浦市岬下町での提案を紹介しました。以上からわかるように、今年度モビリティデザインとして学生さんががんばってくれた横浜駅西口や三浦市のスライドをたくさん活用させていただきました。
ここで思ったのは、あのモビリティデザインの話に、建築系まちづくりとの連携、土木工学の構造設計維持管理等との連携、を見据えておく必要があるということです。でも、そのためには、そういう隣接領域にアピールするだけの力を僕らがつける必要がある。この半年で、少しでも関係してくれたみんなは、間違いなく成長しています。今日、みんなのつくってくれたスライドで発表しながら、本当にそう思いました。学生さんたち、ありがとうね。
内部と外部の評価委員からは、学際性をもっとみせる、教育と研究での効果を出していく、海洋系のグループとこの計画系のグループの連携可能性をもっと考えれば、という貴重なご示唆とともに、東大に比べて具体的な研究をやっていてそこがおもしろい、というお褒めの言葉もいただきました。実践性を標榜している本学ならではですよね。あと2年、さらに工夫を凝らしてがんばろうと思った次第です。
これが朝の9時から10時半まで、そしてそのまま中央図書館から学長室まで走り(本当に走りました)、ハノイ交通通信大学の表敬訪問に同席しました。昨年の12月にハノイでの交通のシンポジウムで招待講演をした際に、学長はじめみなさんに厚いおもてなしを受けたので、今回のご訪問については最大限がんばろうと決めた次第です。双方の大学の紹介、記念品の交換、集合写真、学長退席後は少し具体的な協力関係構築の議論、そしてランチ(ビール飲みたかった、、、、)と続きました。あちらの電子情報学部というところに交通信号学科というのがあるのがとてもおもしろかったです。電子情報学部長はITS(高度交通システム)にご関心があり研究実績も出しつつあるということで、僕としては、交通計画、交通工学、そして交通経済とともに、この電子情報系ともお付き合いしたいと思いました。オートバイのカーナビとか、オートバイ感応信号制御とかとてもおもしろそうですし。
で終わってすぐ部屋に戻り3限の講義へ。一昨日より中間報告の準備を連日していて睡眠時間が少なく、その分、テンションは高く、講義は例年より深くおもしろい話を、あちらこちらの地図をみせながらやりました。実ははじめての試みです。みている限り、午後一番の講義にもかかわらず、みんな起きていてくれて、とても嬉しかったです。そのまま新宿に向かい、5限は工学院大学での講義。時間割の関係で受講生は少ないんだけど、そのうちは大半が、ものすごく熱心かつフレンドリーで、エレベータの中から、彼ら、彼女らと僕とでわいわい話ながら移動します(ちなみに話題は小テストの話ばっかり)。横国の交通計画では、教科書にかなり準拠してやっていますが、工学院は半分以上脱線です。今日も、アメリカのカープールの話や、金沢のコミュニティバスの話、柏のトランジットモール実験、浜松のトランジットモール実験の逸話、そんなんばっかりしていました。横国では、ここまで教えておかないと、交通工学の講義に影響するとか、演習課題に影響するとか、考えて真面目になっちゃうけど、工学院大学では、建築系のもの好きな方たちに、都市計画をしていく上でなぜ交通が大事か、交通のどこを知っていれば土木の人たちとやっていけるのかを教えることが目標なので、同じ教科書で同じ授業数で話が変わってしまうわけです。でも、自分の子たちにも、たくさん脱線話をしてあげたいといつも思っています。3年生後学期くらいっていうのがいちばんタイミングよくて、2年生前学期だと脱線しても難しい、などなど理由がいろいろあります。でも、僕の話が好きな人にはたくさんのお話をしてあげたいし、計画分野で生きる可能性のある人には、考えていること、すべて伝えたい、という気持ちです。これが完全にはできていないとすれば反省です。研究室の子たちで、僕とよく話す人たちにはできているんだけども。まあ反省していきましょう。
ということで、無事にいろいろおわりました。今日は、メールチェックしてブログ書いて、あとへ眠るだけです。明日の見学会、よい天気になりますように。
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横浜国立大学の土木工学棟のまわりには桜がいっぱいあるのですが、これは東側の桜です。南側もまけずにきれいです。