これが出てきてびっくりしました。
夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし。
吉田松陰(幕末の志士)
どこで出てきたかというと、18日のIATSSカンファレンスでの岸井先生の基調講演の最後のスライドです。夢と成功の間に計画があって、これが、僕らの仕事の「計画」とも一致したりすると考えると、思いは深まります。駐車場というよりは駐車の問題として大枠をとらえ(これはいつも恩師太田先生がおっしゃっている。当日も聴衆のおひとりとしていらっしゃっていて後でコメントをいただいた)、これからの都市づくりの中でなんとかしなくてはならない大切な問題と理解するんだけど、夢とするまちづくりは何なのか、そこがぶれてはいけない、ということと理解しています。
カンファレンスは、岸井先生の基調講演、そして先進事例として、金沢、横浜、町田の紹介があり、後半はパネルディスカッションでした。基調講演は、IATSSでのプロジェクトの3年間の成果プラス吉田松陰でしたが、密度、配置、デザインに加えてマネジメントを入れていただいたのが、僕としてはとてもうれしく、ああお手伝いしてよかったなと思った次第です。
金沢は、97-99年にふらっとバスの導入で直接お手伝いして以来、懇意にさせていただいている都市です。本当にがんばっていらっしゃると思います。バス以来特に業務上のお付き合いはございませんが、陰ながら応援しています。
横浜は、エキサイト22(横浜駅周辺大改造計画)の中での附置義務条例と大規模開発、大店法の整合のお話でした。前回の駐車場整備基本計画の見直しで委員長を仰せつかった立場としては、二輪車や観光バス問題を取り上げたなどの成果はあったものの根本問題ではまだ課題が残っていることを気にしていましたが、それに取り組んで下さるのは嬉しいです。横浜にいながら、この大仕事には無関係なもので、気楽にきいていますが、いつまでたっても、公共交通の利用促進という言葉が残っているのは、ずっとひっかかっています。自家用車からの手段転換の促進がメインで、その受け皿のひとつが公共交通だという視点からすれば、公共交通の利用促進が、まちづくりの大見出しにはならないんではないかと言い続けていますが、なにせ外野なもので、いたしかたありません。
町田は途中で抜けちゃいましたが計画策定の初期のころお手伝いさせていただいたので懐かしく思いました。中心市街地の歩行者空間と物流マネジメントがリンクしているところが秀逸な事例と思っています。これは兵頭先生の御尽力です。
パネルディスカッションは、事前打ち合わせをほとんどせず、今風の言葉でいえば、ムチャブリの連続でしたが、最年少の私がコーディネートしました。駐車場が「附置」であり「とりあえず」であるところが問題で、そもそも自動車利用の中で駐車という行為が大きな意味があり、駐車場というのが重要な都市交通インフラなんだ、というところ、その中で、愛知産業大学の松本先生がなされているような街並み景観とあわせて駐車場の配置や形状を設計する試みであるとか、松村みち子先生が御調べになった移動制約者のための駐車スペースの運用の工夫の方向性がうまく噛み合わさっていくことが課題だということがよく勉強できました。国土交通省の松井課長にも駐車場法の改正の必要性を言葉にしていただいたし、(少なくとも壇上の僕は)楽しく過ごせた会議でした。パネリストの先生方、本当にありがとうございました。事前打ち合わせ不備のお詫びとともにパネルディスカッションの成功について、この場を借りて心から御礼申し上げます。
22日は岐阜でシンポジウムです。今度は、岸井先生の立場に近く、基調講演プラスパネリストの1名になります。ずっと気楽です。
22日の基調講演はクリチバの話をまとめてします。が、クリチバの課題、これからの議論については、時間の都合などもあり割愛します。その部分は、26日のセミナーで行います。バスとの関連でのクリチバの話題については22日のプレゼンで十分お話しできますが、まちづくりの視点での課題について御関心のある方はぜひ26日にいらしてください。詰めれば80名は入る部屋で、研究室メンバーが20名いるとして、申し込みが20名ですから、まだ40名分は席があります。ぜひいらしてください。
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