25日は夕方、諫早市役所での会議に同席しました。旅費も謝金もいただかずに参加させていただき、それでもついついいろんなコメントもしましたが、それにも増してたくさんのことを得ました。自腹きって時間さいていったかいのある会議でした。
そもそも安部元首相時代にはじまった国土交通省での飲酒運転撲滅の取り組みの中で公共交通活用というのがあって、ずっとアドバイザーをしていましたが、ケーススタディとして諫早での取り組みがはじまりました。具体的な社会実験として2008年末より年度末まで、特定の飲食店利用者にタクシーで利用できるチケットを配布するというものを実施しています。中身はいろいろ複雑で、そう至った経緯もまた複雑ですが、地元のタクシー協会の内田さんという女性の会長様のがんばり、国土交通省本省の担当のおにいさんのがんばり、料飲食組合の会長さんのがんばり、これが鍵でした。
内田さんのブログはとてもおもしろいので以下に紹介します。いっぺんにファンになっちゃいました。彼女がんばっているんなら、タクシーももっと応援しようと決めました。
http://kosodate-taxi.jp/blog/
で、学んだこととは何か。
国からの補助金のない社会実験の意義。
補助金がないからこそ、自由にできた。
お金ではなくて、知恵と汗で応援してほしいし、してくれた。
実験としては小規模だし、市内のすべての関連主体が協力してくださったわけでもなく、料飲食店組合の中でも、タクシー協会の中でもきっと温度差がある。でも、取組みがどんどん知れ渡っていき、たとえば、子連れの女性が中心市街地に夜、飲食あるいは会食に来る機会が増えてきている。そういう変化を、少しずつだけど、まちが実感している。
こういうことってすごく大事だと思います。
最近、あちこちの講演で紹介しているコペンハーゲンの社会実験にも通じるところがあって、実験期間の間に、みなさんに政策が浸透していくこと、この変化にいちばんの意義があるように思います。周到な準備をすればシステムが動くことはまず明らかだし、それも含めて工学的な観点での評価、これはよくわかります。その上で、社会というフィールドで、そして人々の生活空間で実験するということは何なのか。ときどきその気持ちを失いそうになりますが、まちがってはいけません。行動そして態度が変わっていくこと、これは量ではなく質の変化です。
お金をかければいろいろできる。でも、お金をかけなくてもいろいろできる。そして、この日学んだのは、お金をかけないからこそできることもある、そして忘れてはいけないのは、これもあちこちの講演のロングバージョンでいっていますが、情熱、パッション、あるいは汗なんだと。
やっぱ、いい汗かかないとね。どの仕事も。
諫早、がんばって。そしてこれはそんなに簡単な取組みじゃないんだけど、がんばってみたいと思った地区、ぜひ、諫早を学んでください。飲酒運転は撲滅しなきゃ。そして中心市街地に人を戻せる。そんな直観に酔いしれた夜でした。
懇親会いかずにごめんなさい。