土木学会の中の計画系分野の年に2度の大会ですが、計画学研究発表会が、11月1日から3日まで和歌山大学で開催されました。
今回の大冒険は、学生の発表(留学生含めて6本)をすべてポスターセッションにし、ついでに元助手の矢部君の発表も(業務の関連で僕が連名)ポスターセッションにしてもらい、さらに、僕も単著でポスターセッションに投稿したというところです。36本のポスター講演のうち4分の1のものに僕の名前がある、ということに当日気づきましたが(ポスター講演が36本しかないことが問題)、とにかくやっちゃいました。いつもお世話になっている岡山大学の谷口先生のところもほぼ同じことをお考えのようで、あちらのすべての発表4本かな、もポスターセッション会場にありました。
僕の意図は、ポスターセッションのほうが数多く、深く議論ができ、学生さんに有益な点が多いと、昨年の八戸での大会をみて確信したこと、この1点に尽きます。岡山大学の谷口先生に言わせれば、学生の発表をみに、会場をあちらこちらハシゴしなくて済み、大会3日間の時間も有効に使えるというメリットが大きいということですが、僕は言われてはじめてそうかと思った次第です。なぜ僕も単著で発表したかというと、学生さんががんばっているのに僕ももっとがんばられば、という思いと、昨年、ポスターセッションで、美しい谷口綾子先生や、清水哲夫先生がおひとりで発表されているのをみて、楽しそうと思ったのと、同じく昨年、通常セッションにて、僕の尊敬する石田東生先生が発表されているのをきいて、なんだか参加したくなったのと、といったあたりです。
で、蓋をあけてみると、学生さんたちは、多くのことを得たようで、これは大成功。僕のほうは、いろいろな先生が、冷やかしにいらっしゃって、それは賑わっていましたが、なんだかねえ、まあ、多くの先生方に可愛がっていただいていることを改めて実感しました。画質は落ちますが、当日のポスターを近日中にPDFでアップしておきます。
それでも多くの先生(本当に多くの先生が来た)とお話しでき、いろいろな打ち合わせや調整事項もその場でこなし(ポスターセッション会場に行けば中村を捕まえることができるという情報があったようで)、濃い90分でした。屋井先生からは、公共交通と自転車のことをもっとやりたいね、というお話を、喜多先生からはベストプラクティスの学習は、ただの学習ではだめだよ、というコメントを、多くの先生から、リーダーシップというのはどうすればいいのか、首長の選挙だけではないだろうというご意見を、そして、バスの運行の信頼性については、少し説明不足だったようで、何回か説明を求められました。まだまだあったのですが、略します。
いずれにしても、通常のセッションでは得られない深いレベルでいろいろな議論ができました。もしかしたら、僕がいちばん得をしたかもしれません。羽藤君とはある約束を交わすに至り、藤井先生とは、岡山の中道さんのポスターの前でちょっとふざけてしまい、といろいろありましたが、とても楽しかったです。
ただ、延べ3時間近く立ちっぱなしでしゃべりっぱなしは、ちょっと疲れました。今度やるときは小さな椅子を持参したほうがいいかもしれません。
翌3日は、公共交通のセッションで司会をしました。通常のセッションは、間違いなく司会者の力量が問われます。目標は、多角的で前向きな議論をたくさんでき、特に公共交通のセッションの場合には、若い方の頑張りをつぶすではなく、学術的に前進してもらうことと、実際の公共交通の現場に直面して、学者さんたちがどう取り組むべきか、というところを見据えることが大事と認識し、個別の分析手法や問題設定の姿勢について、こまごまと議論することのないよう、個人攻撃にならないよう、適度な緊張感と適度なリラックスを演出しようとがんばりました。果たして出来がどうだったかは、参加された方の評価に委ねますが、何回やっても完璧ということはあり得ない、でも楽しい仕事です。
で、もっと長く居たかったのですが、諸事情により、早々に帰京しました。